HOME > 兎穴の分かれ道 > 保管庫 > 早く隠居したい~マヨネーズを目指して~ > 本編 5

やあやあ久しぶり。

俺の名前が判明したよ、祝ってくれ。

白兎。
《しろう》と読むらしい。

四郎とか士郎じゃなくて?と思ったら由来があったらしい。
兄上が寅若なのもそれ関係で、単に我が家の伝統で十二支で回ってるんだそうだ。
まあ読みは普通だからいいけど、幼名向けじゃないような?
まあ、そのうち元服して名前変わるからいいけど。
個人的には羊あたりに当たった場合なんて名前だったのか気になる。

なんでここまで名前がわからなかったかというとまだまだ赤ん坊赤ん坊してる外見のせいかみんなして俺のこと吾子だとか若だとか二の若とか呼ぶんだよな。
おかげで自分の名前を今更知るとかまぬけなことになってしまった。
ぶっちゃけお客が来て挨拶した時に紹介されて知った。
まあどこかの子沢山みたいに数字を名前にしたり捨だとか奇妙だとかって名前にされるよりましだったけど。

それはさておき。
前回の寅脱走騒ぎから俺達ちびっこ組は前にもまして一人にされないから寅の悪戯に関しては安心できるけど俺にもとばっちりでちょっと窮屈だ。
体力付けたいのに庭にしか出れないから太極拳もどきとかラジオ体操をしてみた。
筋肉が足りないのももちろんだけど、この時期の子供が動けないのって体を把握してないって言うか神経が繋がってないって言うか・・・なんというか体の動かし方を脳が理解してないのが原因な気がするんだ。
なので極力ゆっくり動かしながら頭に覚えさせるようにがんばってみる。

なんでこんなに地味なことをしてるかというと、歩き回れるようになってから気づいたんだが大人の時と今で感覚がまったく違うから無意識に動くと良くぶつかったり踏み外したり空振りしたりして地味に恥ずかしいから。
部屋の脇でニコニコと見守る乳母と入り口付近で待機してる護衛(臨時の守らしい)、部屋の真ん中で真剣な顔をして太極拳もどきをしている幼児は結構シュールだと思う。

なんか周りの目が生暖かい気がする。

落ち着いたらまた連絡します。

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