HOME > 兎穴の分かれ道 > 保管庫 > 早く隠居したい~マヨネーズを目指して~ > 本編 6

やあやあ久しぶり。

正式に守役が決まったよ、祝ってくれ。

と言っても乳母の息子が正式に俺の所に来ただけだけど。
土岐丸《ときまる》君だそうです。
これからよろしく。

寅よりさらに3つ上って言ってたから、寅が俺より5つ上だから今の数え方で言うと寅が6才で9才かな?
正直カレンダーもないから自分の年がはっきりわからん。
数え年って不便だよな。
体の大きさからして多分俺が今2才位なのかな?
歩き回れるから1才ではないと思うんだけどさすがにどの程度が何歳児に相当するとかそんな詳しいことは覚えていない。

しかし寅はともかく土岐丸君・・呼びにくいな。
土岐はかなりきちんとした子供だ。
早ければ12で元服する時代だからある意味当然なのかな?
まあもっと遅い年齢で元服するやつもいるけど。

今日は暖かかったから部屋を開け放ってもどき体操をしてたんだけど、声を掛けられて振り返ったら土岐が固まってた。
乳母は喜んでくれたんだけど、さすがに子供にあれはないか。
せめてひと声掛けてくれればと思ったけど開けてあったから無理か。
通常は閉じられた襖の脇に座って声を掛けるけど、今回は初めから開いてたしな。

まあ初対面はアレだったけどまあまともな友人?関係を築けていると思う。
というか、いくら落ち着いた性格をしててもあくまでも子供だ。
精神年齢が現在の親よりも年食ってる俺が無茶なわがままとか言うわけもなし、傍目から見たらちょっと変わってるけど手の掛からない若様と年少だけど律儀にがんばる守役の少年だ。

俺はまだまだ体力面で不安もあるし体も小さいから当分は室内か前庭程度だけどよろしくな。
でも一ついいか?
乳兄弟でもあるし、俺の希望で食事を一緒に取ることになった土岐だけど土岐の飯が旨そうで仕方ない。
子供だからなのか俺の膳に並ぶのは軟らかいものが中心なので当然なんだけど魚とか漬物とか羨ましい。
早く硬いものとか食べたい。

落ち着いたらまた連絡します。

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